ご依頼・展示依頼再開のお知らせ
ヨーロッパから帰国し、活動を再開いたしました。
「芸術家は海外を体験するべきだ」とよく耳にするが、それは海外に行ってみるとよくわかる言葉でした。
私も今年実際に9カ国をまわって、それぞれの国の文化や人間性を感じ、世界から見た日本ということを知ることで、アーティストとしての視野は大きく広がったと感じます。
日本のアーティストが何故世界で通用しないのか。それは、アートの世界にも不文律があり、ただ自分の描きたいものを描くだけでは話しにならないということ。日本の学校では美術の時間は描きたいものを書きなさいと言われるがそもそも教育がとてもアバウトですね。幼少期からの教育から海外と日本では大きく違い美術に対しての考え方や、身近さが大きく異なります。
また海外ではアートにお金を払うことが日本よりもっと盛んであり、それは芸術に対して身近であり一定以上の教養があるからなのでしょう。日本のアート市場は世界の0.7%しかないということを知り納得ですね。アーティストも金儲けをする仕事でありますし、日本人のアーティストは商売意識が低いと思われます。アーティストとして絵を描いて生きていくには当然お金が必要なので海外へ行くと、日本との大きな違いに気付きますね。
海外のアートがとても先進なのは重々に理解できるが、日本の文化の良さにも気づく事ができます。それは日本特有の文化が世界から見て素晴らしいということです。私たちが他国の様式を美しく思うように世界から見ても日本は美しいのだと。当たり前の景色に対して考え方が変わるので日本を見つめ直すいい機会です。
技術だけで言えば日本でも十分に学べますが海外のアートを自分の目で触れることはとても大きな学びになります。
帰国いたしましたので、絵のご依頼再開しております。またお待ちになっていただいている方から順に制作にうつらせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。